西洋家具を作る
デザインポリシー
西洋家具に初めて触れたのは20代後半のヨーロッパ旅行。
それまでも洋楽などで西洋に対する憧れは強かった物の、ゲーテの家で見た家具のエレガントで知的な佇まいには本当に驚いた。今でもその時の写真は宝物。
伝統的な西洋家具は洋服に例えるとフリルや刺繍やレースのついた飾り気の有る装い。
天板を真っすぐにカットして終わるのでは無く様々なカーブを組み合わせたモールディングを廻す。
扉の框組にもモールディングを廻す。
テーブルの足を優雅に曲げて猫の足の様にデェフォルム。
キャビネットの足もボコボコとロクロで面白い形を作る。
材料としての木を生かしつつそれを美しい家具にしていく。手を加えて行く。
磨いて艶を出して行く、
お料理の様でも有ります。
初めの頃は西洋家具をそのままコピーもしたけれど、やはり現代生活には少しゴージャスすぎたり
重すぎたりと言う事が有り、自分なりに当時は使われなかった明るい木材(例えばメープル)を使ってみたり彫刻部分をシンプルにアレンジしたりしている。
西洋家具は決して単なる道具では無く、おしゃれな時計を持っているような感じだと思う。それが有る事が楽しいと言う感覚。
そして、帽子から靴までをコーディネイトするとぐっと決まる様に、家具も壁紙やカーテン等と合わせて完成度の高いスペースを作って行く楽しみが有る。
ただ、ファッションでもいろいろなシュチエーションが有る様にインテリアにもスタイルが有る。
僕は若干ポップでリラックス出来る空間作りが得意。
逆に苦手なのはシンプルすぎて精神的だったりその逆ですごくファンシーな感じ。
ガーデニング
インテリア小物
参考書
ROUBO
西洋の家具職人達はパソコンもコピー機も無いのに信じられない量の図面や仕様書をのこしている。だれのために?
もしかしたら僕たちのためかもしれないね。
ティータイム
家具は楽しい時間を演出してくれる。ティータイムには一人用の小さめのコーヒーテーブルにマグカップを使うのも良いし、お友達が来た時用にはお気に入りのティーカップを出して丸テーブルにセッティングしても良い。
コーディネイト
イギリス人の家に行くと壁紙を剥がす機械が大抵常備されていた。彼らは壁紙の張替えは勿論ペイントを塗ってみたりしょっちゅう自分でリフォームして楽しんでいる。
細かい技術面のことより全体にいい雰囲気になっていれば良いみたい。